金属資源情報のページ

独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の作成した資料を転載させて戴いています。

銅、亜鉛、ニッケル、貴金属(金、白金、パラジウム)情報 ー月刊ー

2022年1月
・脱炭素関連鉱種は需要増加期待感で高値維持、ニッケルは中国の堅調なLIB需要で約10年ぶりの高値
・金は前半、米実質金利の上昇で上値抑制も、後半ロシアとウクライナの関係悪化で貴金属全般が上昇

2022年2月
・ロシアのウクライナ侵攻開始で金属資源の供給懸念が増加、ニッケルは2011年ぶりの高値を更新
・ウクライナ情勢を受け上昇基調、24日ロシアの軍事侵攻開始を受け、金・白金族共に一時的に急騰
2022年3月
・ニッケル、価格暴騰でLMEが一時取引停止の大混乱、ウクライナ情勢悪化でいずれも当年最高値更新
・ウクライナ情勢を受け前半上昇、パラジウムは史上最高値を更新も、停戦への期待感等から後半下落
2022年4月
・亜鉛、露宇情勢や減産による供給不足から 史上最高値に迫る も、下旬は銅も 中国の都市封鎖 で下落
・金は露宇情勢停滞による経済悪化懸念で高値継続、プラチナ・パラジウムは需要減少懸念で安値継続

2022年5月
・銅・亜鉛、中国都市封鎖と世界経済減退懸念から上旬下落するも、低水準の在庫から依然高値で推移
・金、上海都市封鎖による景気悪化懸念で下落も、後半は欧州マイナス金利脱却見通しやドル安で回復
2022年6月
・世界経済後退による需要減退懸念と米ドル高、供給不安を上回り全面的に価格を圧迫、3 鉱種下落傾向
・金、対露追加制裁、各国の利上げと景気後退懸念により1,800US$/oz 台前半の方向感乏しい展開に
2022年7月
・ベースメタルは上旬は世界経済低迷から下落し記録的ドル高で当年最安値を更新、下旬は供給懸念が価格を押し上げ
・ 金、約20年ぶりのユーロ・円安、ドル高水準で前半は下落も、後半は欧州の景気後退懸念等から上昇

2022年8月
・ベースメタルは各国中銀利上げへの警戒と低迷する中国等の経済後退による需要懸念が、依然価格の抑制要因に
・金、米ドル・ユーロのパリティ割込みや米の利上げ継続で下落、白金族は露宇情勢懸念も安値圏継続
2022年9月
・ベースメタルは上旬は需給懸念で上昇、中旬は根強い経済低迷で下落も露産金属制裁を警戒し下旬に急騰
・金、インフレ抑制の利上げ継続で2年半ぶり安値、パラジウムはLMEが露産金属供給禁止で月末上昇
2022年10月
・ベースメタルは露産金属取引禁止警戒が価格を押し上げるも、中国経済の 低迷 から 下落、亜鉛は当年最安値を記録
・金、米の好調な経済指標や高インフレ持続に伴う大幅な利上げ観測で1,600US$/oz 台の安値で推移
2022年11月
・ベースメタルは、LME取引量減少からニッケル乱高下、マクロ経済回復期待を受けて銅・亜鉛は小幅ながら上昇傾向
・金、利上げペース鈍化観測、 ドル安進行や米10 月経済指標悪化で、一時 1,800US$/oz を睨む展開に
2022年12月
・ベースメタルは、中国のコロナウイルス規制緩和により上昇も、根強い需要懸念が圧迫し銅・亜鉛は横ばいに落ち着く
・金、利上げペース鈍化・引き締め観測で1,800US$/oz 前後を上下、半年ぶりにパラジウムを上回る
2023年1月
・ベースメタルは中国需要回復期待により銅・亜鉛は上昇基調、ニッケルはインドネシアからの供給途絶懸念が影響か
・金、米経済指標低迷やデフォルト回避で9か月ぶりに1,900US$/oz超、パラジウム超えの高値継続
2023年2月
・ベースメタルは、マクロ経済が価格に強く影響、中国・米国経済は低迷し続けるという見方が広まり3鉱種ともに下落
・金、FRBの利上げ終了示唆で月初上昇も、長期化懸念が再燃し下落、白金族も需要減退懸念で安値圏
2023年3月
・ベースメタルは、上旬は中国需要の冷え込みにより3鉱種ともに下落傾向も、米ドル安等で中旬以降緩やかな上昇傾向
・金、大手金融機関の相次ぐ経営破綻で信用不安、景気減速懸念が広がり2,000US$/ozに迫る高値に
2023年4月
・ベースメタルは、実需回復が見られず銅・亜鉛は下落傾向に、一方供給面はタイト感が強く価格を下支え
・金、早期の利上げ終了観測で2,000US$/oz前後の高値圏で推移、プラチナは南アの供給懸念で上昇

令和4年度カーボンニュートラル実現に向けた鉱物資源需給調査

カーボンニュートラル(CN)に関連する鉱種の需給バランスの分析を実施。
時系列で需要量と供給量の比較、累積需要量と埋蔵量(USGS)+リサイクル供給量の比較(~2050年)
CN鉱種:銅、リチウム、ニッケル、コバルト、グラファイト、シリコン、
     ジスプロシウム、ネオジム、プラチナ、パラジウム、ロジウム、バナジウム
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